引越し関係のサイトを運営していると、家具や家電1点の吊り上げ作業に関するご質問を頻繁に頂きます。
家具などを購入されたお店で手配された業者が、吊り上げなどの難易度の高い作業は出来ないということで、1階に置いて帰ってしまうか、店に持ち帰ることが多いようです。
家具や家電の量販店と提携している業者のタイプも様々なので、一概には言えませんが、一つは家具の取り扱いや引越しに関するノウハウを持っていない運送業者が、下請けとして入っているパターンが上げられます。
また、販売店が家具等を売る時に、家屋の搬入経路や設置場所が、家具等の大きさに対して問題ないかなどのアドバイスが仕切れてないことも原因の一つです。ただ、販売員もユーザーもなかなかそこまで考慮できないでしょうから、搬入時の現場で問題が発生した際の対応こそが大事になります。
約束の配達日時には、最低限のスタッフ数で訪問するのですが、吊り作業が必要だと分かった場合に、後日スタッフ数を補充する形で再配達するなどの対応をすれば良いと思うのですが、トラブルを避けるために、搬入を断って帰ってしまうということが多い様です。
この理由として、
- 吊り作業用にスタッフ数を増やすことによって、別途費用が発生するということをユーザーに言いにくい
- 難易度の高い吊り作業を、手配した業者が行うことによって、破損などのトラブルが発生することを元請の販売店が恐れて、配送業者にやらせないようにしている
ということの様です。
2.の理由などは、何故?と思われる方も多いと思いますが、運送業者と引越し業者の区別が分からなかった販売店が、配送業者として家具の扱いに慣れない運送業者を安易に下請けに使って、破損やトラブルの対応に追われた歴史が過去にあるんです。
大きな家具などは、分解・組み立ても必要な場合が多いですから、新品の家具・家電を購入した場合は、安心できる引越し専門の業者に運搬・搬入をお願いしたいものです。 |